こんにちは、社長のためのAI戦略です。
「AIエージェントって結局どこまで使えるの?」と感じたことはありませんか。話題にはなっているけれど、実際に利益につながるレベルで機能しているのか、疑問に思う経営者は多いはずです。今回は、社内で30体以上のAIエージェントを実際に稼働させている澤居さんに、その仕組みと成果を具体的に見せてもらいました。結論を先に言うと、社長の業務の大半はAIエージェントに任せられる レベルまで来ています。
1AIエージェント30体で会社を回す組織図

澤居さんが見せてくれたのは、社内で稼働しているAIエージェントの全体マップでした。AIが得意なのは、情報の分析・集約・定型業務です。社長が普段抱えているタスクの多くはこの領域に当たるため、実際に自動化が進んでいます。
一番上に位置するのは「エグゼキューティブオフィス」というエージェントで、経営者本人と直接、経営の相談をする役割を担っています。会計システムや売上計算、従業員管理など、あらゆる社内システムと接続し、情報を集約・分析します。

ホスト
「これって本当に人間の組織構造とほとんど変わらないですね」

澤居さん
「そうですね。上のエージェントが方向性を決めて、その下のエージェントが実行するという、まさに人間の組織と同じ構造になっています」
例えば「どれくらいの広告予算を踏めるか」と質問すると、財務状況を踏まえてポートフォリオの優先順位まで教えてくれます。社長が意思決定すると、その下の「マーケティングポートフォリオ」エージェントが動き出し、SEOや広告担当のエージェントへ指示が渡っていきます。
2SEO記事を自分で書き、自分で分析するエージェント

最も分かりやすい事例が、SEO領域のエージェントです。SEOエージェントは記事を書くだけでなく、Googleサーチコンソールやアナリティクスのデータも自ら確認できます。つまり、エージェント単体でPDCAを回せるのが最大の強みです。

ホスト
「この記事はAIが書いていると。目的はユーザーのために書いているわけですよね」

澤居さん
「そうですね。私たちの事業内容や強みを理解した上で、AI自身が記事のテーマを考えて投稿しています」
以前ならブログ担当者を雇い、集客のために記事を書かせていた業務です。今は社長がエージェントに「こういうキーワードを狙いたい」と伝えるだけで、記事の追加・修正が自動で進みます。
AIエージェントはサーチコンソールのデータを毎日確認し、どのキーワードで流入があったか、なかったかを把握しています。評価された記事はさらに強化し、成果の出ない記事は優先度を下げる——このサイクルを永遠に繰り返します。

AIが書いた記事だからGoogleに評価されないということはありません。 Googleはユーザーにとって価値ある情報かどうかで評価しており、その基準は創業期から変わっていません。エージェント導入後、実際に数字は急激に伸びています。
3なぜ「チェックする上司エージェント」が必要なのか

記事を書くエージェントとは別に、内容を検証する「構成のエージェント」も配置されています。一見、AIが書いたものをAIがもう一度チェックするのは無駄に思えますが、これには明確な理由があります。

ホスト
「AIがちゃんと作ってくれたのに、なぜもう一度チェックするAIが必要なんですか?」

澤居さん
「AIが理解できる文脈には限りがあるんです。仕事を依頼された時のAIは、その仕事自体を最適化しようとします。でも本来は、その最適化が会社の方向性に本当に合っているかというメタ認知も必要なんですね」
一つのタスクに特化したエージェントは、いわば専門化された職人です。会社全体の方向性を理解した上位のエージェント(上司)が最終チェックをすることで、方向性のズレを防いでいます。
4実際にAIが書いた記事のクオリティ

実際にAIが執筆した記事も見せてもらいました。テーマは「GTMエンジニアとは」というキーワードで、今後トレンドになると見込んで社長自身がAIに依頼したものです。

澤居さん
「多分、読んでいて人間が書いたのかAIが書いたのか分からないくらいの品質になっていると思います」
画像を含む記事の場合、サムネイルや文中画像は人間が指示を出してAIに生成させています。文脈に合ったタイミングで画像を挿入する精度はまだ発展途上で、現時点では人間の判断が必要な領域です。この点は今後のAIの進化で解消される可能性が高いと澤居さんは話していました。
5コストはほぼゼロ、それでも成果は右肩上がり

こうした情報発信のコストについて、澤居さんは明確に答えています。

澤居さん
「そこにかかるコストって、0とまでは言わないですけど、0みたいなもんです」
キーワードからの流入によって、実際に新しい案件も発生しています。従来、ライター1人に月30万〜50万円のコストをかけていたことを考えると、その差は歴然です。単純なライティング業務のみを担っていた職種は、今後さらに厳しくなる可能性があります。
6AIエージェントは「人間の欠点」を持たない

人間の組織には、担当者個人の裁量判断が会社の方向性とズレてしまうという構造的な欠点があります。

ホスト
「人間のCEO的な判断が会社の方向性と合わない、というのは多くの会社が経験していると思うんですが」

澤居さん
「AIエージェントでは、そういったズレは基本的に起きませんね」
AIは時に事実と異なる内容(いわゆる「嘘」)を生成することがあります。 だからこそ、上位のチェック機能を持つエージェントを配置することが欠かせません。この構造があることで、情報発信を安心して任せられる状態になっています。
7挑戦させるか、守らせるか。方針を決めるのは社長

AIエージェントの挙動は、社長がどんな指示を与えるかで大きく変わります。

澤居さん
「私はこのエージェントに、最適化の範疇を超えた新しい挑戦もするように指示しているんです。そういう指示を出すと、日々の最適化から外れた挑戦もちゃんとやってくれますね」
守りを重視するなら「危ないことは排除して情報を出しなさい」と指示できますし、逆にアグレッシブな挑戦を求めるなら「多少の失敗は許容する」という方針も設定できます。AIエージェントの方向性は、会社の経営方針そのものを反映するというわけです。
💡まとめ
- AIエージェントは、情報の分析・集約・定型業務において社長の業務の大半を代替できる
- SEO記事の執筆から分析・改善まで、エージェント単体でPDCAサイクルを回せる
- 実行エージェントの上に「チェックする上司エージェント」を置くことで、会社全体の方向性とのズレを防げる
- AIが書いた記事でも、価値があればGoogleにきちんと評価される
- コストはほぼゼロに近い水準まで下げられる一方、単純なライティング業務の需要は縮小していく
- 挑戦させるか守らせるかの方針は、経営者自身が指示することで自由に調整できる
本記事の内容はこちらのYouTube動画でお話ししています。
実際のAIエージェントマップやSEO記事の生成過程を画面共有しながら解説しています。ぜひご覧ください。